ついこの前告白されたばかりなのに、何て軽率な行動をっ……。

 でも、そこまで考えてみてふっとある事に気付いた。

 新さんの言葉に一喜一憂して、新さんには甘えたくなる。

 かっこいいって言ったのも新さんだからであって、他の人には自分から言おうとは思わない。

 私、もしかして新さんのこと……。

 う、ううんっ、そんなわけないっ……と思う。

 一瞬考えた可能性を払拭して、新さんのほうに向き直る。

 あれ……?

「新さん、顔真っ赤ですよ?」

 向き直った直後、私の視界に入ったのは顔を真っ赤にした新さん。

 熱があるように火照っている新さんに、不思議に思う。

 もしかして、熱があるのかもしれないっ……。

 だけど新さんは私の言葉に、ふっと恥ずかしそうに微笑んだ。

「……好きな奴にかっこいいとか言われたら、恥ずかしくなるに決まってるだろ。」

 ぽつりと吐き捨てるように呟いた新さんに、少しだけ似合わない感情を抱いてしまう。

 新さん、なんだかいつもと違って可愛い……。