「うん!絶対そう。真凛ちゃんもそうだけど季里ちゃんの周りって素敵な友達ばっかりね。羨ましいな」
「…!それを言うなら遥奈先輩こそ、依都先輩に天文部の先輩たちもいますし…!」
「そうだね…!うん、私も幸せ者だなぁ。新しいメンバーの季里ちゃんもいるし」
そう言いつつ、少しだけ切なげな遥奈先輩の表情を私は見逃さなかった。
遥奈先輩…何でそんな表情を?
しかし、私にはその表情の意図がわからず戸惑ってしまう。
いつも明るく笑顔の絶えない先輩からは想像できなかったから。
すると。
「…季里ちゃん、そういえば颯真とは最近どう…?話したりしてる??」
ドクン。
「久瀬…先輩ですか?」
遥奈先輩からのまさかの問いかけに思わず胸がザワザワとざわつく。
「うん。颯真ってばいつも人には興味示さないのに、珍しく季里ちゃんのこと気にかけてたからね〜」
「…特に話したりとかは…。それに久瀬先輩って部活にもあんまり顔出されないんでそもそも会う機会が少ないですし…」