*.+ ❀ *:・゚*


「…私のバカ、充希くんに心配かけちゃって…」

翌日、自分のベッドで目が覚めた私は昨日の自分に自己嫌悪を抱いていた。

わーっと、一気に恥ずかしい気持ちが押し寄せて着ていた毛布を手繰り寄せ、ギュッとくるまる。

結局、あの後和音さんが作ってくれていた美味しい夕飯も食べずに、自分の部屋に戻った私。

しかも心配する充希くんを気に掛ける余裕もなくて…好きなだけ泣いて疲れて眠っちゃうなんて…。

小さい子どもじゃないのに。

その瞬間、グーッと鳴ったお腹の音。本当に体は正直だ。

昨日夕飯食べずに寝ちゃったからな…。お風呂も入ってないし…とりあえず顔洗って…何か食べよう。

スマホで時間を確認すると、朝の7時。

和音さんにも充希くんにも…昨日のこと謝らないと…。

そう考えつつ、自分の部屋のドアを開けようとした時。

ドンッ。

扉の前に何か大きなものがあるのか、ドアが半分しか開かなくて私は首をかしげる。

…ん?何だろ?