「華、バス停着くよ」

実弘の言葉と肩をぽんぽんされて目覚める。

「ごめん、結局全部実弘に任せて寝ちゃって」

「そんなん気にしないで、気分はどう?」

「さっきよりは全然大丈夫」

「よかった、乗り換えて電車もあるんだしそこでも寝ていいから」

「ありがと......」

バス停を降りた後、実弘は結たちにも私の体調がよくないことを伝えてくれた。

実弘は言葉通り電車でも支えてくれてずっと隣にいてくれた。

「今日はありがとね!実弘そのまま帰らずに華のこと送ってってよ?私は航大に送ってもらうから」

「もちろん、こんな病み上がりの華1人で帰れせないし」

え、今日も送ってくれるの?なんか申し訳ないけど。

「またねーー」

結たちと分かれて2人で私の家に向かって歩き始めた。