そのまま仕方なくバスはドアを閉めゆっくり進み出した。

結論から言って私の立ち位置は最悪だった。

行きよりも人が多いから換気なんてもってのほか。

空気循環が行きよりも悪いのに加えて、私の立っているところは上からも下からも暖房がくるところだった。

アウターを脱ぎたいけどこの人混みの中脱ぐこともできなくて、ただ早く駅につかないかとそればかり思っていた。

しかし、道の渋滞でバスもすぐ進まずほぼ停止した状態が長かった。

正直、すごく限界だった。

上からも下からも暖房がくるうえに自分の吐いた空気がそこにずっとある感じ。

同じ空気を吸ってるので体調も悪くなるのも当然。

酷い頭痛でどうにかなりそうだった。

もちろん、結に助けを求めたかったけど結と航大は少し離れたとこに分かれて乗っていたので声もかけれず私の後ろには実弘しかいなかった。