奇跡的にどんどん進んで私たちが次の番になった。

「何名ですか?」

「4人です」

実弘が答えてくれる。

「立ち乗車でもよろしければ最後に乗れますが、」

「大丈夫です」

早く帰れるんだし4人一致の意見だった。

「じゃあ、お客様でラストですかね」

「おいおい!待てよ!行きはこんなんでも乗れたぞ??早く乗らせろよ!」

私たちが乗ってバスが閉まる合図を出そうとした時、男女2人組が乗り込んできたのだ。

警備員さんは乗れないと言ってくれているのに半ば強引に乗ってくる。

私たちは1番外側にいたのに、中に押しつぶされた。