「うわぁなにこの行列」

「まさか、帰りのバスの列じゃね?」

結と航大が言うようにそこにはバス待ちの大行列。

乗れるまでどんくらいかかるんだくらいの行列。

とりあえず並んでバスの時間まで待つことに。

「実弘こーゆー計算得意でしょ?何回くらいで乗れるとかわかんないの?」

「んー、出来ないこともないけど少なくともあと2回は待ちそうだね。寒いし風邪ひかないようにしないと」

「だね。もう冬だし」

隣に目をやると航大と結が世間話をしてそうな雰囲気。

だけどどこか笑い声が聞こえる。

「あの2人元気だよねぇ、私たちもう疲れてるのに。」

「ほんと。航大はまだ運動部だから分かるけど結は文化部なのになぜかあんな元気なの謎だよな」

「あ、実弘列動き始めた!」

「あ、ほんとだ。乗れるかなぁ」