「お待たせ、航太たち待った?」

「いや、俺らも今来たとこだから」

「次、結はみんなで向こうにある神社でおみくじとか引きたいんだけどいいかな?華?」

「華?」

結に顔を覗き込まれて現実世界に戻る

「どうした?大丈夫?」

「うん大丈夫、神社だよね?行こ!」

まさか......ね?

実弘が私のこと好きなんてそんなことあるわけない。

実弘と付き合えるなんてそんな想像しちゃだめなのに。

どんどん想像したくなる自分がいる。

実弘の顔なんてちゃんと見れるわけもなくて。

「結先頭一緒に歩こ、ほら4人で歩くと迷惑になっちゃうし」

「まあそれはそうだからいいけど......実弘とは歩かなくていいの?」

こっそり耳打ちしてくる。

「うん大丈夫!早く暗くなる前にみんなで行こ!」

「じゃこっちだから華行こ!航大達もついてきてよ!」

結に促されて神社に向かいはじめた。