「え、お世辞でも嬉しいけど?実弘も早く入れて歌いなよ!」

そう言うと実弘が歌い始めたのは恋愛ソング。


いや待って。

なんか普通に上手い。

歌詞がストレートに届くというかスっと心に入ってくる感じ。

甘ったるい感じもなくて、心地よい。

普段とは違って歌声もさらにかっこいい。

これは惚れるわけだ。

我ながら認める。

そんなこんなでわぁわぁ騒いで気づいたら映画の時間が近づいていた。