シェリルが不思議そうに私の顔を覗き込む。

『いや、そんなこと…』

『ふ~ん?』

『やはり、君で間違いないようだね…』

ティムが小声で何かを呟く。

『…?師匠?』

「依里!!」

この数か月で聞き慣れてしまった声で名前を呼ばれた。