シェリルの絵の師匠・ティムに頭を下げる。

『あまりかしこまらんでくれ。私は大したもんじゃないからね』

『何言ってるんですかっ。世界中に名が知れてるくせに、大したことないなんてっ』

『シェリー、声が大きいよ。君はもう少し落ち着きというものを覚えなさい』

『…は~い』

師匠に叱られたシェリルは、素直に返事をしてティムと対面の席に座る。

私はシェリルの隣に腰を下ろす。

『さて、もうそろそろ彼も来るだろう』