『ティム様のお連れの方ですね。こちらです』

コンシェルジュは笑顔で案内してくれる。

『やっぱ五つ星ホテルは違うなぁ』

シェリルが小声でそう呟いたのが聞こえたのか、一瞬コンシェルジュが笑みを深めた。


『ティム様、お連れ様がご到着されました』

『あぁ、ありがとう。よく来たね、シェリー。それと…、ヨリ?』

『あっ、はい。初めまして、依里です』