『もう少し左に寄って!』 『う~ん、そこのベンチに座ってみて!…そうそう、いい感じ! そのまま足を組んで、左手で顔の半分を隠して!右手は膝に掛けてね!』 彼女に言われるがまま、ポーズをとる。 『OK!そのままじっとしてて!』 ようやく納得がいったようで、絵を描き始める。 彼女はどうして私をモデルに選んだのだろうか。