「食事の用意を」 「かしこまりました。少々お待ちください」 店員さんが去り、すぐに晴人さんの携帯が鳴った。 「ごめんね。…もしもし。…はい、今そちらにお送りしました」 メガネをかけ、仕事をする晴人さんは普段の柔らかい表情とは違って鋭く、凛々しい。 普段はこんなにまじまじと見れないので、新鮮だ。 「カッコいいな…」 そう心の中で呟いた。