「今日こそはあなたごとぶっ倒すから」

指をさし、自信満々に言う。

倒せるかもわからないのに自信満々に言うかわかる?

普段の私からは絶対に出ない言葉、これは正体がばれないようにする工夫だ。

すると、敵はもう攻撃してきた。

反射神経でどうにかよける…が、どんどんパンチなどをしてくる。

強い、けど私も蹴りを入れる。

だが…

「ぐっ!」

いきなり後ろから首を絞められた。

どうにかして後ろを向くと、5がいた。

「5…あなた、はこん、なに…卑怯、なこと、はしな…いと、お…もってい、た…」

苦しいけど、今の私の思いを伝える。

今までの私だったらパニックになって何もできなかったはずだけど、どうにかなると思える。

でも、この状況をどうすればいいかはわからない。

「っ…」

一瞬だけ、5の顔が傷ついていたような気がする。

いや、気のせいか。

首を絞める力も強くなる。

少しずつ意識が遠くなっていく中、声が聞こえた。

新しい戦士が誕生する、と。

本当かわからない…今はそれに頼るしかない。

そこで私の意識は途切れた。