ここの校舎は5階建てで、その5階の奥にあるのがこの図書室。



しかも、階段から1番離れた場所にあるからとても行きにくいことこの上ない。



なんでこんな場所に作ったのかと問いたくなるくらい、立地があまりにも悪かった。


1階から上がってきた私が少し息切れしているのに対し、廿楽くんは全然平気そう。



「心優の体力がないだけでしょ」



「ひ、酷い…!」



そりゃ、廿楽くんに比べたらないけどさ?



「人並み程度には一応あるもん」



スポーツ万能マンに言われたくないね。



「ふーん」



反応薄いなぁ…信じてないよ、この顔は。