「心優が食べたいのと、僕が食べたいのを半分こにすればいいと思う」



「賛成」



廿楽くんの提案に間髪入れずに同意して、とりあえずお互い食べたいのを買っていくことに。



「ジャンケンぽんっ…!あっ、やった!勝ったぁ…!」



「ははっ、お嬢ちゃん強いなぁ!ほら、一本オマケだ!」



「えへへっ、ありがとうございます!」



「…心優、強くない?」



まず最初に訪れたのはチョコバナナ屋。



屋台のおじさんに3回連続で勝ったらチョコバナナもう一本くれる、あの面白いお店。



そして私はおじさんに勝利し、見事チョコバナナをゲットした。



「廿楽くん、私の事見直した?」



「うん。かっこよかった」



かっこいいって初めて言われた…!



可愛いはもちろん嬉しいけど、これはこれでなかなか…。



「…心優が変な顔してる」



「えっ、変…!?」