「こんな廊下のど真ん中で、襲いたくない」
急に近づいた距離と、耳にかかる吐息。
「っ…!な、なに言って…」
「これ、言っとくけど本気だから」
廿楽くんが甘すぎて、溶けてしまいそう。
「〜っ!!廿楽くんのバカっ…!」
これは絶対遊ばれてる。
こうやって、他の子たちをどんどん虜にしてしまうんだ。
もう限界寸前で、今にも倒れそうになっていたら。
「おい、お前ら邪魔だぞ」
顔も見えないくらいの大量のプリントを抱えた数学の先生が、私たちの後ろから声をかけた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…