…でもね、廿楽くん。



私にたくさんの気持ちをくれる廿楽くんが、“なにも持ってない”なんて言わないで。



廿楽くんの存在が、誰かの心をこんなにも動かしているんだってことに気づいてほしい。



もしわからないなら、何度だって伝えるからね。



それで…あわよくば私の気持ちも、伝えられたらいいな。



廿楽くんの寝顔を眺めながら、そう決意した。