そんな彼女の口から飛び出したのは、まさかの兄妹発言だった。
あ、明楽先輩のお姉さんだったの…!?
たしかにとても綺麗でスタイル抜群。
顔立ちもなんとなく明楽先輩に似ている気がする。
「わかったわかった、とりあえず2人が困ってるからあっち行っててよ?」
明楽先輩が適当にあしらおうとしたら、お姉さんはより一層瞳をキラキラさせた。
「あらっ、なに?もしかしてだけど響のお友達??」
「えっ…と…?」
この場合、なんて言ったらいいのかな…?
友達…でもないし、先輩後輩の仲?
首を捻ると、廿楽くんが代わりに口を開いた。
「ただの先輩と後輩ってだけです。友達ではありません」
真顔で言い切った廿楽くんに、一同シーンとなる。
わ、わぁ…バッサリ切っちゃったよ…。
廿楽くんの不機嫌は現在進行形で続いているらしい。