こうして考えると、私たちと歳は一つしか変わらないのにだいぶ大人びてるよね。



「じゃあ一旦解散!」



明楽先輩の掛け声でバラバラになった私たち。



バラバラと言っても、店の真隣にまた違うお店があるから近くにいることに変わりはない。



うーん、まずはどこから見よう?



自分から言ったのに、いざこうしてみるとわからなくなる。



んー……あ、そうだ!たしか、お菓子専門のお店に限定品があったはず!



そうと決まれば急がないと…!



私はくるりと方向転換をして、早足で向かった。



「あれ、明楽先輩?」



目的の場所に着き、お目当ての商品が売られている棚に行くと明楽先輩を発見。




「あ、心優ちゃんだ。心優ちゃんもコレ買いに来たの?」



明楽先輩が手にしたのは、『夏限定!スイカチョコクランチ』。



「そうです…!先輩もですか?」



「そうそう。ここのチョコクランチが美味しいって言われたからさ」