「場所は最近できた遊園地。俺と廿楽くんで、心優ちゃんを楽しませるのが目的ね」



明楽先輩の「目的」の意味があまりわからない。



なんで私を楽しませる必要が…?



「それに何の意味が…」



廿楽くんも同じことを思ったのか、明楽先輩に聞こうとすると「あれれ?」と廿楽くんの方を見て顎に手を当てた。



「俺がいたら不満?心優ちゃんの気が俺に持っていかれそうで怖い?」



「は…?そんなわけないじゃん」



「じゃー決定!連絡は後ほどするから待っててね。いやぁ〜日曜日が楽しみだなぁ。ってことで、心優ちゃんまたね〜」



え………?



私の返事も聞かずに教室に戻っていった明楽先輩に、呆然とする私。



「えぇっ…!?ちょっと、明楽先輩…!?」