「うん、あるよ〜。ほら、寝すぎも良くないって言うし…?」
「体調悪い時は別じゃない?」
「まぁ…それはそうかも」
「我慢してね」
こうして廿楽くんと2人で喋るのは、なんだかすごく久しぶりな気がする。
明楽先輩と色々あって、中々話せなかったからなぁ…。
ぼんやりそんなことを思っていたら、あることを思い出した。
「っあ…!」
「いきなりどうしたの」
…てっきり忘れてた。
そういえば私、廿楽くんとの約束破って明楽先輩と2人きりで会っちゃって…。
その上、先輩の家にまで行ってしまった。
私はなんてことをしてしまったんだろう…。
これはさすがに謝らないといけない。
本日2度目の謝罪をするため、頭を下げた。
「廿楽くん、ごめんなさい…」
「…?何が?」