なんだか色んなことが起こりすぎていて、どれから考えればわいいのかよく分からない。
まさか廿楽くんに抱っこされる日が来るなんて、思ってもしなかったな…。
……と、ここでまたふと思った。
…あれ?
そういえば廿楽くんって、私の家知ってるんだっけ…?
教えた覚えはないけど知ってた…とか。
いやいや…まさかそんなわけ…。
────コンコン
グルグルとそんなことを考えていたら、部屋がノックされた。
お母さん……かな?
いつもとノックの仕方が若干違った気がしたけど、たぶん気のせいだろう。
「はーい」
お母さんなら髪の毛整える必要ないか…なんて思って、もう一度布団に潜り込もうとしたら。
「…意外と元気そう」
「へっ…?」