「もちろん、どんな心優ちゃんも可愛いけど」



「〜っ!軽すぎます…!」



明楽先輩の言葉を真に受けちゃダメなんだ。



きっとこの人は、息を吸うように女の子を褒めてる。



巧みな言葉遣いで女の子たちを褒めちぎり、どんどん落としていく。



「…心優ちゃん、なんか怒ってる?」



いちいち反応してたらキリがないから、なるべく気にしないようにしていたんだけど、どうやら誤解されてしまったようで。



明楽先輩は私の顔色を伺うように目線を合わせて、しゃがみこんだ。



な、なんて言おう??



先輩に惑わされないように頑張ってたんです…って言えばいい?



いやいや、それはなんか違うよね?