「心優、茹でたこみたい。そんなに真っ赤だと食べちゃうよ?いいの?」 「っな、なにが…っ?」 もう、意味わからない…そう思っていた次の瞬間。 「ひゃ…っ、や、めてっ…」 耳を甘噛みされて、自分でも聞いたことの無い変な声が漏れる。 「…そんな声出せるんだ?…かーわい」 「っ…!!」 甘く響く廿樂くんの声が、耳元をくすぐる。 その声を聞くだけでクラクラして、廿樂くんのこと以外考えられなくなる。