幸せだけど、体重が気になるお年頃なもので…。



最近控えようと思っても、なかなかやめられずにいた。



それなら誰かに食べてもらえばいいんだ…!ということに、今さっき気がついたのです。



…ちょっと遅すぎるけど。



そんな個人的な思いと廿楽くんに食べて欲しいという思いが交差した結果、こういう結論に至った。



「私には多いいから、食べてもらえると嬉しいな」



「…ほんとにいーの?」



「もちろん…!」



キランと瞳を輝かせる廿楽くんに、勢いよく頷いた。



でも、とあることに気がつく。



「…あ、そういえばお箸がない」



肝心の食べるための食器がなかった。