またもや不思議そうな廿楽くんに、今度は私がドヤ顔をする。
「交換と言わず、好きなの食べて…!えっと、廿楽くんが良かったらだけど…」
自信がなくなって、最後には小さくなった声。
でも、はっきり廿楽くんにも聞こえたと思う。
交換なんて言わず、ぜひぜひ食べて欲しいと思った。
「廿楽くんの口に合うかわかんないけど…いつもちょっと多く作りすぎてるから」
お父さんとお母さんの分を作るために、少なかったらアレだからと少し多く作っているのだ。
だからちょっと余ったやつを私の方に入れて、お腹いっぱいになるまで食べるというのがいつものルーティン。