「じゃあ行こ。今日は涼しい方だから屋上ね」
「う、うん…」
突き刺さる視線が痛い痛い。
主に女子からの目が怖くて顔を上げられない私は、俯きながら廊下を歩く。
若菜には前もって話してあるから大丈夫だと思うけど…。
「心優、なんでそんな猫背なの」
「うぅっ…だって…」
首をこてんとした廿楽くんの可愛い仕草も、チラッとしか見れないくらいに怖くてたまらない。
廿楽くんのファンに呼び出されたりしませんように…。
そんな思いを抱きながらも、廿楽くんに引かれながら屋上へと向かった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…