こうなった以上、廿楽くんの秘密を聞き出してやる…!!



そう思いながら明楽先輩にもらった写真を見て、卒倒しそうになった。



っ…やばい、これは本当にやばい。



サラサラな黒髪が太陽に透けていて、この世の人物とは思えないくらい儚さを感じる。



このままどこかに消えてしまいそうな…そんな雰囲気。



このときの廿楽くんが何を思っていたのか、私には知る由もないけれど…。



「……綺麗」



そう呟いてしまう程に、透明感に溢れる写真だ。



じっくり写真を眺めたあと、明楽先輩と連絡先を交換して別れた。