私が困っているのを見ていた明楽先輩は、苦笑しながらそう言う。
「今ならおまけで、黒髪ヘアー時代の廿楽くんも付けちゃう」
そして、手に持っていた写真を口元にやりウインクした。
「今日の放課後なら空いてます」
考えるよりも先に、そんなことを口走っていた。
「やった。じゃあ、心優ちゃんの放課後をもらう代わりに、この写真あげるよ」
「あ、ありがとうございます…!!」
「廿楽くんにはくれぐれも内緒にするよーに」
「もちろんですよ」
とてもいけない事をしている気がするけど…もうあとには引けない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…