私が困っているのを見ていた明楽先輩は、苦笑しながらそう言う。



「今ならおまけで、黒髪ヘアー時代の廿楽くんも付けちゃう」



そして、手に持っていた写真を口元にやりウインクした。



「今日の放課後なら空いてます」



考えるよりも先に、そんなことを口走っていた。



「やった。じゃあ、心優ちゃんの放課後をもらう代わりに、この写真あげるよ」



「あ、ありがとうございます…!!」



「廿楽くんにはくれぐれも内緒にするよーに」



「もちろんですよ」


とてもいけない事をしている気がするけど…もうあとには引けない。