本当はめちゃくちゃ欲しい。



でも、本人が知らないところで秘密を聞くのはなんか違う気もする。



「…じゃあさ、卒アルはどう?学年違うのに、廿楽くんと写ってる写真が結構あるんだよね。実はこれもそのうちの一つなんだけど」



どちらにしてもいけないことに変わりはない。



「でも……」



誘惑と戦う私を見て、明楽先輩はずっとニコニコ笑顔のまま。



「ふっ、心優ちゃん意思強いねぇ〜」



「逆に、明楽先輩はどうしてそんな廿楽くんのことを私に教えようとしてるんですか…?」



そうだ。



よくのく考えれば、おかしな話だ。