「ひ、秘密……?」
ごくん、と喉が鳴ってしまった。
私からは白い面しか見えないけど、質感的に写真だということがわかる。
「廿楽くんから聞いてたかもしれないけど、俺と廿楽くんは中学校も一緒だったからさ。彼のあんなことやこんなことを知っちゃってるわけ」
あんなことやこんなこと……?!
喉から手が出るほど欲しい情報をチラつかせる明楽先輩に、つい近寄りたい衝動に駆られて抑え込む。
だ、ダメだよ私…!
この状況にいること自体が、もう約束を破っているのに。
「…どう?欲しいでしょ?」
「う………」
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