圧倒的カリスマオーラを放つ彼らに、全注目を持っていかれて、美聖はどこかでほっとしていた。



そして、マイクで監督と談笑する遊佐の隣で朗らかに微笑む周音と目が合う。彼が意味深に美聖へ零した微笑に、自然と背筋が伸びた。




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舞台挨拶は無事に終わり、美聖は片平に一言入れてからSH/KIの楽屋に向かっていた。


その途中、片平がわざわざ美聖を呼び止めて放った言葉がいくら歩調を早めても振り切れない。