言葉に詰まる美聖に、息吹の瞳が、徐々に冬の陽射しを帯びて、雪解けの中で、目の前の美聖を映し出す。





「それって、"付き合う"ってこと?」

「はっ!?!?!?えっ!!!いや!!!そ、それは!!!!」

「シー、美聖さん、シー」

「あっ、すみません、」



美聖の頬を包み込んでいた息吹の片方の手が、人差し指を立てて、美聖の薄い唇に押し当てられる。


美聖はもう既にキャパを超えている。


今にも失神しそうだ。だが、息吹はそんな美聖を解放してはくれない。さんざん逃げたツケだ。




「美聖さんは、私とどんな関係を望むの?」





息吹の魅惑的な声が美聖の鼓膜を震わせる。あの、一線を引かれた時と同じ、挑発的な、美聖の真意を探り込むような瞳。