あーあ、

あのコ超ウケるんだけど。


すぐ帰っちゃったし~…


「おい、理玖~。さっきのコ知り合い?」

「や、初対面」

「…それにしても、慣れ慣れしすぎだぞ」


「そーか?」


俺は、咲高理玖(サキタカ リク)。

そしてコイツ


友人と呼ぶべき男、“太一”。


いっつも暇してる俺に、

女神が舞い降りた。


その名は、水島唯子。

可愛い顔して実すっごく大胆だ。


3年の教室入って、気づかないとか…どんだけよ。



「あのコ…、バスケ部来っかな」

「… …あ?なんか言ったか?」



俺は小さな声で、神に祈った。


好きでもない後輩と、一緒に活動したいと。

ハハ…

俺、イカれてる。



「別に…」

「あっそ」


太一はどっちこと言うと…、アッサリ系。



俺もそんな感じだから気の合う仲間。




――――廊下。


俺は移動教室のために、廊下にでた。

コレも太一と一緒だ。