「へっ?この教室って1-Bですよね?」


なんでか怖くて、敬語混じり。


すると意外な答えが頭を突き刺す。



「はぁ?ここって…



         3-Aなんですけど」


「え、えええっ…あたしったら…

本当にごめんなさい!!!!」



やっぱり、ここは違う学年の…ってヤバい。

イジメられたら…

高校生活が台無しにぃ…。


「や、これから気をつけてくれればいい。

でも、そのかわり…」


「そっ、そのかわり…?!」

「クラスと名前、教えて♪」


「はっ、い?」

「お名前は?」


お名前はって…

何故他人に教えなければいけないんだ…



でも一応先輩だしなぁ…


「えと…1-Bの水島唯子です。」

「ふぅ~ん、唯子ね。」

「せっ、先輩は…」


「俺は~、3-Aの咲高理玖(サクタカ リク)」


「咲…高、先輩?」


「おう、バスケ部の部長。

よかったら…バスケ部入れよな」


「はいっ!!」