そしてこの春、

やっとあたしにも運命の男が現れる。




―次の日


「おはよー、陽香」


あたしは決まっている自分の席にに腰を下ろした。

でもなんか…

椅子…高くない??


少ーしだけ、

不思議に思った。


しかもあたしのことを、

みんながジロジロ見る。

…なんか、変なトコでもあっかな?



「あれっ、陽香はまだ来てないんだ」


友人の陽香の姿がないことに気づく。



「…って、ここ…本当に1-Bかな…」


自分の周りには、顔も知らない人ばかり。





――――あ、

格好良い人が…寄ってくる…!

ラッキー♪


…でも


「そこ、




        俺の席なんだけど」






… … …え?


ここ、貴方の席なのですか?

あたしは一瞬戸惑った。

((一瞬どころかずっと…


見覚えのない顔の、

格好良い男の子…