―それから付き合い始めた2人 今日は朝から登校していた。 「春なのに寒いね」 まだ入学して間もないあたしは、 これがイケないことだ、なんて知らなかった。 「うー…、そーだなぁ」 理玖はあたしに手袋を貸してくれている。 寒いよね…。 すると校門の前を通った瞬間―――― 「理玖?」 「…涼奈?!」 え…? なんで…? 理玖…