――――キャッ
「なーに溜息ついてんだよ
唯子」
「つっ、冷た!!!!」
あたしの真っ赤な頬には、
カチンコチンに冷やした缶ジュースが当たった。
「やっほー」
「や、やっほーじゃないですよ…
理玖先輩…」
「ハハ、ってか1年の教室来んのって恥ずいな///」
「そりゃそーですよ!3年の教室行くのだって…」
会った日からあたし達は、
頻繁に会うようになった。
「だよな、唯子なんて顔真っ赤で入って来んだもんなぁ…ケケケ」
「ひ、酷~い!先輩こそ…、耳赤いですよ?」
「ぅっ嘘だぁ!!!!」
「本当ですー」
「まぢでからかうなってー^^;」
「んもー、からかってませんって」
「からかってるに決まってる!」
「先輩ったらそんな子供みたいなこと…クスッ」
「笑うなーーーー!」
「「アハハハハ」」
そんなこんなで仲良しな2人組。
噂もいっぱいあるんだよ。
“付き合ってる”とか“許婚”とか…
他にもいーっぱい、少しだけ
嬉しいかも。
恋愛経験なんてろくになかったしなぁ。
「先輩って…、好きな人いますか?」
「え…」