…え
理玖…先輩…?
違ったかな?
でも――――
あの人は絶対に先輩だ。
「あ、X=2 です…」
「よし、座れ」
嘘…っ
答え、教えてくれた…。
あたしなんかのために
怪しまれるかもしれないのに
すぐ近くまで来てくれた。
ありがとう、
理玖先輩。
「ねぇ、唯子」
「何?」
「さっき、知らない人がすぐ近くに来てなかったぁ?」
「え゛」
「図星?…唯子ってわかりやすいね♪」
陽香は超能力者であった。
((↑↑嘘。
ってか、ずっとあたしを見てたらしい。
変な感じだったみたい…
だよね…、先輩と急接近してたんだもん。
不自然に思うか、普通。
「はっ?!
ちっ、違うし~。
別に喋ってなんか… …ないって」