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「早坂!」
「あ、桐谷くん! おはよう、待たせちゃってごめんね」
「おはよ、別にそんな待ってねえよ」
待ち合わせの遊園地に着くと、先に着いていた桐谷くんが私を見つけてくれたみたいで手を振ってくれた。
急いで駆け寄ると、ははっと優しく目を細めるものだから胸が小さくドキッとなる。
もう、だからダメなんだってば……!
ていうかこれは好きとかじゃなくて、桐谷くんがイケメンだから、かっこいいからだから……!
そういう人にはみんな性別とか関係なくきゅんってなるし、たぶん……
だからこの反応は致し方のないことだから……
そう心の中でぶつぶつと呟く。
だけど目の前にいる彼は、学校のときとは違う髪型で、昨日の私服よりも断然オシャレで、そのことに気づくとまた胸がドキドキする。
こういうときいつもの私なら『桐谷くんすっごくかっこいいね! モテる理由がわかるなあ』なんて言って、絶対に相手のことを褒めるのに、なんだか今日は言えない。
「早坂!」
「あ、桐谷くん! おはよう、待たせちゃってごめんね」
「おはよ、別にそんな待ってねえよ」
待ち合わせの遊園地に着くと、先に着いていた桐谷くんが私を見つけてくれたみたいで手を振ってくれた。
急いで駆け寄ると、ははっと優しく目を細めるものだから胸が小さくドキッとなる。
もう、だからダメなんだってば……!
ていうかこれは好きとかじゃなくて、桐谷くんがイケメンだから、かっこいいからだから……!
そういう人にはみんな性別とか関係なくきゅんってなるし、たぶん……
だからこの反応は致し方のないことだから……
そう心の中でぶつぶつと呟く。
だけど目の前にいる彼は、学校のときとは違う髪型で、昨日の私服よりも断然オシャレで、そのことに気づくとまた胸がドキドキする。
こういうときいつもの私なら『桐谷くんすっごくかっこいいね! モテる理由がわかるなあ』なんて言って、絶対に相手のことを褒めるのに、なんだか今日は言えない。