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「ねえ! すっごくイケメンでしょ〜」
今日の朝までずっと憂鬱だった学校は、行ってしまえばなんとかなるということはよくあって。
悩みの種だった瑠々ちゃんは、昨日のことが嘘のように、スマホを片手に笑顔で話している。
「わ! ほんとだ! すっごくかっこいい!」
「だよねえ、ひまちゃん! 昨日行ったカフェの店員さんなの~」
瑠々ちゃんはどうやら、昨日憂さ晴らしに行ったカフェで新たなイケメンを見つけたらしい。
その彼のおかげで瑠々ちゃんの機嫌はすごくよくて、話を聞いている七瀬ちゃんたちも穏やかだ。
「昨日いっぱい相談のってくれたゆいぴーに一番に教えたくて電話したのに、ゆいぴーは出ないしぃ」
「ご、ごめんね……」
「いいよ〜、ゆいぴー忙しかったんでしょ?」
気にしないで〜、と私を気遣うように笑う瑠々ちゃん。
昨日は結局、家に帰ってから瑠々ちゃんに連絡した。
そのときの返事で、彼女の善意を私の勝手で踏みにじってしまったことを知った。
みんなが笑って話している横で、私の心はずっと痛いままだ。
「瑠々、イケメン追いかけるのはいいけど、今日の小テスト勉強したの?」
「ふっふっふ、昨日のカフェで勉強したからだいじょ~ぶだよう」
「待って待って! 今日小テストあるの!?」
「もう、バカひまわり。留年しても知らないからね」
すぐ隣にいるのに、みんなの声が膜を張ったように遠く聞こえる。
七瀬ちゃんがひまわりちゃんの頭を叩くところを、じっと見つめていた。
「ねえ! すっごくイケメンでしょ〜」
今日の朝までずっと憂鬱だった学校は、行ってしまえばなんとかなるということはよくあって。
悩みの種だった瑠々ちゃんは、昨日のことが嘘のように、スマホを片手に笑顔で話している。
「わ! ほんとだ! すっごくかっこいい!」
「だよねえ、ひまちゃん! 昨日行ったカフェの店員さんなの~」
瑠々ちゃんはどうやら、昨日憂さ晴らしに行ったカフェで新たなイケメンを見つけたらしい。
その彼のおかげで瑠々ちゃんの機嫌はすごくよくて、話を聞いている七瀬ちゃんたちも穏やかだ。
「昨日いっぱい相談のってくれたゆいぴーに一番に教えたくて電話したのに、ゆいぴーは出ないしぃ」
「ご、ごめんね……」
「いいよ〜、ゆいぴー忙しかったんでしょ?」
気にしないで〜、と私を気遣うように笑う瑠々ちゃん。
昨日は結局、家に帰ってから瑠々ちゃんに連絡した。
そのときの返事で、彼女の善意を私の勝手で踏みにじってしまったことを知った。
みんなが笑って話している横で、私の心はずっと痛いままだ。
「瑠々、イケメン追いかけるのはいいけど、今日の小テスト勉強したの?」
「ふっふっふ、昨日のカフェで勉強したからだいじょ~ぶだよう」
「待って待って! 今日小テストあるの!?」
「もう、バカひまわり。留年しても知らないからね」
すぐ隣にいるのに、みんなの声が膜を張ったように遠く聞こえる。
七瀬ちゃんがひまわりちゃんの頭を叩くところを、じっと見つめていた。