「結衣が困ってるよ」
「あ~っ、ごめんねゆいぴー。桐谷くんじゃなくても瑠々が無事におうちまで送り届けるからね!」
「えっ、あ、ありがとう……?」
正直なにがなんだかわからない。
ここで私が瑠々ちゃんの申し出を断ってもややこしくなるだけかもしれない。
そう思って彼女の言葉に甘えることにした。
荷物をまとめて、みんなで玄関まで移動する。
見送りに来てくれた桐谷くんの顔を見ると、機嫌はまだよくなっていないということがわかった。
彼にはたくさん助けてもらったのに嫌な気分にさせて申し訳ない。
話しかけるのはいつもより勇気が必要だったけれど、自分を奮い立たせた。
「桐谷くん、ほんとにいろいろありがとう。たくさん迷惑かけちゃってごめんね」
べつに、とまた怒らせてしまうかも。
そう思ったけれど、予想外にも彼は表情を緩めた。
「ん、いいよ気にしなくて。気を付けてな、お大事に」
「うん、ありがとう」
彼の機嫌が直ってほっと安心する。
笑顔でばいばいと手を振って、そのまま扉が閉まった。
「あ~っ、ごめんねゆいぴー。桐谷くんじゃなくても瑠々が無事におうちまで送り届けるからね!」
「えっ、あ、ありがとう……?」
正直なにがなんだかわからない。
ここで私が瑠々ちゃんの申し出を断ってもややこしくなるだけかもしれない。
そう思って彼女の言葉に甘えることにした。
荷物をまとめて、みんなで玄関まで移動する。
見送りに来てくれた桐谷くんの顔を見ると、機嫌はまだよくなっていないということがわかった。
彼にはたくさん助けてもらったのに嫌な気分にさせて申し訳ない。
話しかけるのはいつもより勇気が必要だったけれど、自分を奮い立たせた。
「桐谷くん、ほんとにいろいろありがとう。たくさん迷惑かけちゃってごめんね」
べつに、とまた怒らせてしまうかも。
そう思ったけれど、予想外にも彼は表情を緩めた。
「ん、いいよ気にしなくて。気を付けてな、お大事に」
「うん、ありがとう」
彼の機嫌が直ってほっと安心する。
笑顔でばいばいと手を振って、そのまま扉が閉まった。