「ひまわりちゃんこそ大丈夫? 今日は学校行ったの?」

「全然大丈夫! ちょー元気! 学校終わってからみんなで結衣の様子見に来たの」

「そっか……」


ひまわりちゃんの様子を見るに、体調は本当にいいみたいだ。
昨日はどうなることかと思ったけれど心底ほっとする。


「結衣は体調どう?」
「私ももう元気だよ、心配かけてごめんね」


ひまわりちゃんと同じでその言葉に嘘はない。
食べてたくさん寝たからか、朝と比べると体が軽く感じる。
頭痛も吐き気も寒気もない。

心配そうに私を見るみんなに安心してほしくて微笑みかける。
すると瑠々ちゃんが口を開いた。


「ゆいぴーの体調いいみたいだから聞きたいんだけど、ゆいぴーと桐谷くんは付き合ってるの?」

「えっ?」


突然投げかけられた質問に驚いて思わず声が出る。


「ちょっと瑠々」
「瑠々にとっては大切なことなの。だから今聞きたい」


そう話す瑠々ちゃんの表情は真剣だ。
そりゃそうだ、だって瑠々ちゃんは――

チクチクと心が痛むけれど、これはきっともうそういうことなんだ。

彼女が真剣なら私も真剣に向き合わなければ。