♢
目が覚めると見知らぬ天井だった。
それに知らない香りがする。
ちらりと視線を動かすと全く見覚えのない部屋で、一気に覚醒した。
「え……」
ここどこだろう……
そういえば私、体調悪かったんだっけ……
七瀬ちゃんと通話したことは覚えているけれど、そのあとは記憶にない。
ということは倒れてしまったんだろうか。
正直びっくりだ。
倒れたことなんてないし、まさかそこまで体調が悪いとは思わなかった。
今何時だろう。
学校はとっくに始まってしまってるかなと思いながら携帯を探す。
すると近くの机に見覚えのあるコースターがあるのが見えた。
あれって私が作って、桐谷くんにプレゼントした――
すると突然ガチャリと扉が開く。
部屋に入ってきたのはお茶やゼリーなどを腕に抱えた桐谷くんだった。
「あ、目覚めたのか」
「えっ、桐谷くん!? どうして……」
慌てる私を気にも留めず、彼は近くの椅子に座る。
そしてコップに注いだお茶を渡してくれた。
「朝登校してたら、前にいた早坂が急に倒れるから焦ったわ。体調は?」
「え? えっと、さっきよりはまし、かな?」
ありがとうと伝えると「ん」とだけ返ってくる。
それじゃあここは桐谷くんの部屋で、桐谷くんのベッドっていうこと……?
まさか倒れた私をわざわざここまで運んでくれたんだろうか。
目が覚めると見知らぬ天井だった。
それに知らない香りがする。
ちらりと視線を動かすと全く見覚えのない部屋で、一気に覚醒した。
「え……」
ここどこだろう……
そういえば私、体調悪かったんだっけ……
七瀬ちゃんと通話したことは覚えているけれど、そのあとは記憶にない。
ということは倒れてしまったんだろうか。
正直びっくりだ。
倒れたことなんてないし、まさかそこまで体調が悪いとは思わなかった。
今何時だろう。
学校はとっくに始まってしまってるかなと思いながら携帯を探す。
すると近くの机に見覚えのあるコースターがあるのが見えた。
あれって私が作って、桐谷くんにプレゼントした――
すると突然ガチャリと扉が開く。
部屋に入ってきたのはお茶やゼリーなどを腕に抱えた桐谷くんだった。
「あ、目覚めたのか」
「えっ、桐谷くん!? どうして……」
慌てる私を気にも留めず、彼は近くの椅子に座る。
そしてコップに注いだお茶を渡してくれた。
「朝登校してたら、前にいた早坂が急に倒れるから焦ったわ。体調は?」
「え? えっと、さっきよりはまし、かな?」
ありがとうと伝えると「ん」とだけ返ってくる。
それじゃあここは桐谷くんの部屋で、桐谷くんのベッドっていうこと……?
まさか倒れた私をわざわざここまで運んでくれたんだろうか。