お化け屋敷もいよいよ終盤かというとき、目の前には手術室と思われる部屋が広がっていた。
人形なのか人間なのかわからないものが手術台の上に乗っていて、そのすぐ近くにも人影がある。
「あ、あれ動くかな」
「さあ……ここからじゃわかんねえな」
あの近くは絶対に通りたくない。
だけどそう思うのをさせるのがお化け屋敷というもので。
矢印は手術台の横を通れと示している。
「うう……怖い!」
「俺に引っ付いてもいいから。驚いても危ねえから走んなよ」
「う、うん、ありがとう」
そう言われても、手まで繋がせてもらっているのにこれ以上甘えることなんてできない。
意を決して手術室へと入ると「ブーッ! ブーッ!」と警報音が鳴りだした。
すると手術台の近くにいた人影がこちらへと振り返る。
「わっ!」
「うおっ」
ふたりして声を上げて驚くと、ガタンガタンと大きな音をたてて追いかけてきた。
「きゃーっ!!」
早歩きで駆け抜け、出口と書かれた扉を開けると眩しい光に目を細める。
「脱出成功おめでとうございます! 実験体にならなくてよかったですね!」
クルーさんに微笑まれて、やっと緊張の糸が切れた。
人形なのか人間なのかわからないものが手術台の上に乗っていて、そのすぐ近くにも人影がある。
「あ、あれ動くかな」
「さあ……ここからじゃわかんねえな」
あの近くは絶対に通りたくない。
だけどそう思うのをさせるのがお化け屋敷というもので。
矢印は手術台の横を通れと示している。
「うう……怖い!」
「俺に引っ付いてもいいから。驚いても危ねえから走んなよ」
「う、うん、ありがとう」
そう言われても、手まで繋がせてもらっているのにこれ以上甘えることなんてできない。
意を決して手術室へと入ると「ブーッ! ブーッ!」と警報音が鳴りだした。
すると手術台の近くにいた人影がこちらへと振り返る。
「わっ!」
「うおっ」
ふたりして声を上げて驚くと、ガタンガタンと大きな音をたてて追いかけてきた。
「きゃーっ!!」
早歩きで駆け抜け、出口と書かれた扉を開けると眩しい光に目を細める。
「脱出成功おめでとうございます! 実験体にならなくてよかったですね!」
クルーさんに微笑まれて、やっと緊張の糸が切れた。