「やーん、可愛すぎる!

 私の妹になって〜」

『いっ、妹?』

私がお姉ちゃんになってあげる、と可愛く
微笑んで囁く桃李さんは、抱きしめたまま
私の頭を優しくなでなでした。

急なキャラ変と展開についていけない。

突然のハグに身動きが取れずにいたら、
氷室さんが「おい」と血を這うような
声でキレ出した。

「桃李、お前男だろ!

 彩羽ちゃんにベタベタすんじゃねぇよ」

衝撃の事実に、ピシャーンと雷を
落とされた気分だった。
 




   








おと、こ?