本当は暴力や皆を怖がらすつもりがなかったかもしれない…。
でも何かあったのかな？
……真実は、わからないまま。

あっという間にお昼休みになった。
私は転校生の男の子のことが気になり食欲がなかった。
それに頬がまだ痛む。
それを口に出すと…少しだけ怖いので言わないけど。
私はボッーと転校生の男の子のことを考えていた。
彼のために私は何ができるのかな？
そう思っていた私の耳に届いたのは……。
「朝、お前マジで挑発するとか驚いたわ！」
「お前がやれって言ったんだろー！」
……そうクラスメイトの男の子の声が聞こえた。
私はその言葉に目を見開いた。
私はその男の子二人を見てハッとした。
その男の子たちは今日の朝、投げられていた人と殴られそうになっていた人だから…。
私はガタッと音を立てて椅子から立ち上がった。
やっぱりあの転校生の男の子は何も…悪くなかった！
私はそのまま彼らのところまで真っ直ぐ歩いて行く。