皆を守るのもクラス委員の役目だもん!
今回はなんとか守れてのでよかった。
私はとぼとぼと保健室へと向かう。
その後ろからバタバタと足音が聞こえた。
私はクルッと後ろを振り向いた。
そこにいたのは先程、庇ったクラスメイトだった。
「天川さん!」
「どうしたの、日比野くん?」
私の前で足を止めて乱れていた呼吸を整えている日比野英志くん。
私のクラスメイトの人でもあり友達でもある人だ。
私は首を傾げた。
どうして追いかけてきたのかな?
「あ、あの!」
「うん、どうしたの?」
私はニコッと笑った。
笑っていた方が話しやすいからね!
「さっきはごめんなさい!天川さんの顔に傷つけてしまって…っ!」
「……」
傷って…大袈裟だな、日比野くんは。
私はまたニコッと笑って言った。
「いいんだよ!飛び出して行ったのは私なんだし!それにこの傷は名誉の傷跡だよ!大切なクラスメイトを守れて私は嬉しいんだから!だから、ごめんよりありがとうが聞きたいかな!」